晴れ 時々何度も雨

日記が上手く書けない。分かってほしいことが何も書けなくて今していることの意味を考えてやめてしまう。話したいです、今のこと、昨日のこと、一昨日のこと、誰に何を何処でどう言われたか、その時どんな気持ちになったか、どんな風に泣いてしまったか、その後何を食べて、どんな温度の中眠かったか。でもそんな話をしたらすぐに泣いちゃって結局わたしの話を聞いてくれるのはわたしだけになってしまった。わたしが泣いても、何を話してるか全然分からなくても聞いてくれますか。それがどんなにあなたから遠い話であっても、まるで隣にいたかのように聞いてくれますか。汚い715号室、そこでずっと待ってます。

曇りと雨

教習所終わったあとサイゼリヤに来た。平日のお昼はランチタイムやってるんですね、500円で安い。4人がけの窓側の席は外が見えて広くていいなぁ。行きがけで寄った本屋で好きな本の新刊出てたので買った。うーん...すごいいい。

孤独のことを考える。ひとりのこと、ひとりだと感じるということ。一昨日ゆきのさんとみつさんと新宿の京王百貨店のビアガーデンに行った。ビアガーデンずっと行ってみたかったので嬉しい、とびきり好きな人たちと一緒に広くて賑やかで天気のいい日夏の中ビールを飲んで話して笑えて優しくしてもらって嬉しい。3人で、大人の2人に囲まれて同じ話が出来て嬉しい。働いて自分のお給料で2人に1杯だけだけどごちそう(ごちそうなのか?)出来てほんとうに嬉しかった。写真を撮ってもらえた、笑ってるわたし。かわいいゆきのさん、優しいみつさん。

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f:id:neko_neco:20160726181238j:plainそれなのにこうして外に出ると「ひとりでいること」について考えてしまう。突然だけど(ほんとうに突然だけど)わたしはBL漫画が大好きでお金出して新刊で買いたいと思うのも買うのもBL漫画だけです。とくに紀伊カンナ先生が大好きで、新刊もさっき買って今読みました。人間の孤独を描くのが上手、上手というか大切にしている、と思う。簡単にひとりをふたりにしない。ふたりでいても常に人はずっとひとりで、ひとりでいた事や孤独だった記憶、感覚、景色を底に置いてる。主人公達はその孤独をたまに思い出しながらふたりで海を見たり寝たりカニを食べたりする。相手になにかしてやりたいな~今が一番幸せだな~って考えてる。孤独が悲しいことだってちゃんと描いてある(一言もそういうセリフがなくても)こういうのって少女漫画にはあんまりない(あるのもある) 読んでると、ああ...ってなるんですよ。上手く言えない...でもすごく「ああ...」って、たぶん言葉に表すなら「泣きたい、泣きそう」なんだけどそういうところに収まらない気持ちになる。相手のことを思いやる気持ちがどれだけ愛おしいことなのか再認識する。孤独と向き合った結果にあることを教えてくれる。全然上手く書けないな、だめだ...好きすぎて何言いたいのか分からなくなってきた...あと当たり前のことだけど絵がすごい上手、感情が背景になったみたい。こういうこと言っちゃダメだと思うけど、細田守っぽい(というよりこの人元々アニメーターだったらしいからもしかしてそういうことなのかもしれない) 主人公のひとりの美央が、ずっと「普通」になりたかった駿に「普通って安心だよね オレはオカマでもゲイでもないからさ、本当の所はわからんないけど、ひとりきりで不安でも誰かが呼びかけてくれたり大丈夫って言ってくれたら少しラクになるよね」「...生きることが?」って笑うシーンがあって、駿は隣でそれを聞いて「こいつが喜ぶことってなんだろう 何かしてやりたいって思い出した 最初のころと同じだ」って美央の横顔を見つめる。こういうのにわたしは日々救われてて、夕方買い物帰りに鳴る18時の音楽も聞けるしただベランダでビールを飲むことも、換気扇の下で煙草を吸うこともできるようなったのです。みんな機会があったら読んでみてください。感想まってます、おしまい。(まだまだ紀伊カンナ先生についてほんとうは語りたい...オタク...)

晴れ

結果として美咲ちゃんは病院を辞めた。そうか...としか言えない。泣いてた、あの子、ごめんねって。辞めるって決めた時一番にねこちゃんのこと思ったよ、ねこちゃんのことひとり病棟に置いていくこと、頑張れなくてごめんね。わたしも美咲ちゃんにひとり置いていかれるんだなと思ったよ、そのことは言わなかったけど。どうしてただ働きたいだけなのにこんなにぐちゃぐちゃにされなきゃいけないのかなぁ、みんな最初は何にも分からなかったはずなのにやっぱりそんなこと、忘れちゃうのだろうか。わたしは辛かったことずっと忘れたくない、誰にもつらく当たりたくない、そうして今のわたしとあの日々の美咲ちゃんをやっと救う。今頃あの子は病棟にいるのかな、辞めること正式に言いに行くって言ってた。その後、夜になったらふたりで飲みに行こうとも言った。わたしは今東京行きの新幹線に乗っている、初めての夏休み、最終日です。

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実家に帰っておじいちゃんの手術を見てきた。右大腿骨頭置換術、毎日病棟で見てる手術を身内もするのはなんだか感慨深い。病院違うとしてるケアも術前後看護も違かったり同じところもあったりして面白い。でも尿交をビニール袋でするのはちょっとやめた方がいいと思います... 看護師がみんな優しそうでいいなぁと思った。ほんとうのことなんて何も分からないけど今は自分の周りが一番最悪で自分以外は良いものとしてしか見れない。

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ゆきのさんと北千住で飲んだ時、飲んだ時以外それ以前もだけどずっとゆきのさんがつらい思いして働いてきたことを知って、そして聞いて、ほんとうに偉いなぁとしみじみ思った。耐えるしかない。それしかできないのだけど、どうしてもそれがつらい。例えば、明後日に生きてきて一番素晴らしい瞬間が巡ってきたとしても、今日と明日がゴミのような日だったらそれはもうゴミなんですよね。分かりますか、言ってること...未来の楽しさで今の辛さを乗り切ることができない。目の前にあることだけがわたしを救ってくれるし穴にも簡単に落とす。いちいち気にしなきゃいいだけの話なんですけどね、ダメなんですよほんとうに...これまで傷付くのはわたしだけだったんですけど、今は「美咲ちゃんもひとりでこういうことたくさん言われて辞めていった。ここのトイレでたくさん吐いたんだよなぁ...ここの部屋で泣いてたな、何されて泣かされたんだろう」と考えてしまう。そうするともう堪んない気持ちになってズタ袋みたいになってしまう。美咲ちゃんの分まで考えちゃうと二倍三倍ダメになる。

もう仕事のことは考えたくない。明日からまた仕事なのも嘘だと言ってほしい。他のことを大切にしてわたしのことを大切にしてほしい。それだけ、ほんとうにそれだけ。

曇り

急に二連休になった。予定のない休みは何をしていいのか分からない。二連休になった理由としては、休み返上して深夜勤入ったからなんですけど、その深夜は同期が働く予定で、でもその同期は宮城に帰ってしまった。先週の木曜日、美咲ちゃんは休憩室で「もうダメかも。毎日転職サイト見てる」とぼそぼそ話しながら目のウルウル赤くさせていて、わたしはああ...と項垂れ日勤終わりに彼女とご飯に行ってうちに泊めた。次に仕事に行ったらあの子はエレベーターの前で片手に防水シート持ち泣いていて、次に仕事に行ったらもう病院に来ていなかった。あの子が寝ていた布団がまた床に敷っぱなしだ。髪の毛がシーツの上に落ちていてしゃがんで拾ったら悲しくなって泣けた。美咲ちゃんはもう帰ってこないのかもしれない。宮城からやってきた美咲ちゃん、わたしの煙草吸ってる姿が好きだと言ってくれた彼女。優しい美咲ちゃん。わたしをひとりあの病棟に置いていった美咲ちゃん。ほんとうにごめんね、というLINEがきてわたしは謝らないでと返すことしかできなかった。


出掛けようと思ったけど天気が悪くて頭も痛いし、ひとりでわたしがわたしのために何ができるんだろうとなって市役所に住民票取りに行きつつTSUTAYA寄って帰ってきた。ぜったい見たくないと思っていた人のセックスを笑うな、このタイミングで見てしまう。松山ケンイチ、年下の男の子だな~... そういう役だからとかじゃなくて、ほんとうに年下の男の子になってしまった、そういう風に感じる自分になった、もう働いてるもんね... こういうの十代、学生の時に見なくてよかったなとぼんやり思う。永作博美のマッチの擦り方がいいなと思った。でも30分くらいで息できなくなったので見るのやめました。タイツの上に履く白い靴下とダサいパンプスが似合う。


遠くにいる人がどんどんダサくなっていくのをインターネット越しに見る。でもみんな色々頑張っている、知らないところで、知らない風に。わたしも頑張ってます。それでももう限界です。頑張れない。

雨 曇り

久しぶりの休み

4日間の夜勤で体内時間が狂ってしまった。教習所に行くも頭が働かずめちゃくちゃな運転をしてしまう。教官が優しい人で怒られずにすんだ、今日は泣かなかったし泣かされなかったからほっとしてる。1ヶ所しか見れないからわたしは運転、ほんとに向いてない、いつか車に乗って死にますよ...


どこにも出掛けなければお金を使うこともないと思ってたけどインターネットショッピングをじゃんじゃかしてしまって結局今月もお金がない。お金を使うことでしか自分を慰められない、無いものを有るもののように使っちゃダメでしょ...家計簿アプリが「今日はお金使ったかな?」と律儀に聞いてくるのを無視して生活しています。今日もコンビニのATMに4桁の数字打ち込んでため息ついた。

iittalaのグラス、DUOのクレンジングバーム、ホワイトニング用の歯磨き粉、ZARAのトップス2枚。Twitter大好き女ですみませんね...という気持ち。ほんとうに必要な物が分かった様な気でいたけど気でいただけだったな...何を買っても何も変わらないこと知っているのにそういうことは結構最後の段階で思い出す。脳みそがどんどんポンコツになるな~

DUOのクレンジングバーム、顔をずっとヌルヌル揉めるので気持ちがいい。ぬるま湯で流してパックして乳液塗り込んだわたしのテカテカな顔。

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久しぶりに恋愛(ごっこ)みたいな空気に片足突っ込んだら思いのほかキモくて具合悪くなった...もっと素直に言えばいいのに、そうすれば可愛いなで済むのに、と言われて今まで生きてきた様々な瞬間を思い出した。わたしは男の子に求められて可愛くなることはもうできないと思います。わたしの可愛さはあの日レンタカーの中で粉々になったのかもしれない。隅田川の椅子に置いてきたまま今日まで歩いてきたのかもしれないし、スカイツリーから身投げしてコスモクロックで腐り落ちたのかもしれない。たったそれだけのことでこんなになっちゃって、わたしはわたしが可哀想で泣ける。泣かないけど。

みんな何度も愛に生きていて偉い。わたしはわたしで頑張って働いてます、それだけ。

大雨 大風

日勤日勤日勤準夜準夜深夜深夜

昨日は準夜で今日は深夜。

夜の病院は22時を過ぎると静かに寝てる。ナースコールの音がずっと遠くに聞こえてぼんやりカルテの前に座ってる。相変わらず仕事ができなくてつらい。まだ3ヶ月、でももう3ヶ月...3ヶ月あればなんでも出来ると思ってる人となんにもできないと呆然としてしまうわたしがいて毎日の仕事が怖い。今日こそは失敗しない、今日こそは怒られないと思って出勤しても朝一番でアンプル割ったりするんですよね、頭に尿取りパット10枚降ってくるし。仕事も優しく教えてもらっても言い方がどうであれ情けなくてしょうがないから涙出てくる。めちゃくちゃな大声で嫌味いう人もいてわたしはサウンドバックですかね...という気持ち。正論も至近距離から刺し殺すみたいに言ってくるから意味理解する前に死んでしまう。

同期と話してて「みんな同じ様なことで悩んでるんだね~ わたしだけじゃないって分かって安心した!」とか言ってるの聞くんですけどみんないい子だな~ わたしは例え他の人が似たようなことで悩んで泣いてたとしても、似てるだけで同じではないし気持ちの大きさもつらさもなにもかも違うから安心なんてひとつもないよ...と思ってしまう わたしのつらさはわたしだけのものでしょうが... あなたのつらさがわたしのつらさを軽くしてくれることなんてひとつもないよ、ごめん... それでも話を聞いて欲しいなんて傲慢ですよね、わたしは他人のつらさを聞く気なんてほんとうはひとつもないのかもしれない 


大雨の音で目が覚めてしばらくベッドでじっとしてたら風だけになった。外に出ると強い風と熱いむっとした空気、遠くに少しだけ空が見えて台風の目のことを考えた。強い風がわたしの情けなさを一瞬うやむやにしてくれる。タバコの灰が遠くに飛ばされて、そういえば隣の部屋の先輩はもう引っ越したのだったと思い出した。