曇り

急に二連休になった。予定のない休みは何をしていいのか分からない。二連休になった理由としては、休み返上して深夜勤入ったからなんですけど、その深夜は同期が働く予定で、でもその同期は宮城に帰ってしまった。先週の木曜日、美咲ちゃんは休憩室で「もうダメかも。毎日転職サイト見てる」とぼそぼそ話しながら目のウルウル赤くさせていて、わたしはああ...と項垂れ日勤終わりに彼女とご飯に行ってうちに泊めた。次に仕事に行ったらあの子はエレベーターの前で片手に防水シート持ち泣いていて、次に仕事に行ったらもう病院に来ていなかった。あの子が寝ていた布団がまた床に敷っぱなしだ。髪の毛がシーツの上に落ちていてしゃがんで拾ったら悲しくなって泣けた。美咲ちゃんはもう帰ってこないのかもしれない。宮城からやってきた美咲ちゃん、わたしの煙草吸ってる姿が好きだと言ってくれた彼女。優しい美咲ちゃん。わたしをひとりあの病棟に置いていった美咲ちゃん。ほんとうにごめんね、というLINEがきてわたしは謝らないでと返すことしかできなかった。


出掛けようと思ったけど天気が悪くて頭も痛いし、ひとりでわたしがわたしのために何ができるんだろうとなって市役所に住民票取りに行きつつTSUTAYA寄って帰ってきた。ぜったい見たくないと思っていた人のセックスを笑うな、このタイミングで見てしまう。松山ケンイチ、年下の男の子だな~... そういう役だからとかじゃなくて、ほんとうに年下の男の子になってしまった、そういう風に感じる自分になった、もう働いてるもんね... こういうの十代、学生の時に見なくてよかったなとぼんやり思う。永作博美のマッチの擦り方がいいなと思った。でも30分くらいで息できなくなったので見るのやめました。タイツの上に履く白い靴下とダサいパンプスが似合う。


遠くにいる人がどんどんダサくなっていくのをインターネット越しに見る。でもみんな色々頑張っている、知らないところで、知らない風に。わたしも頑張ってます。それでももう限界です。頑張れない。