10月23日(金) 晴れ 夜はヒンヤリとしてもう寒い


この日記の続きにまた続いていくことが怖かったけど、昔の記憶の延長線上に今があるからここに書くことにする。おかえりなのか、ただいまなのか全く全然分からない。そういう言葉で表すことが出来ないのだと思う。というより別におかえりでもただいまでもない。待ってたのは他でもないわたしだった。

319日前、ここで書くことをやめて、今日になっていた。すごい、もう一年が経とうとしている、呆然としてしまうね。
たまに紙に日記を書いていたけど、文字は強過ぎてダメだった。気持ちがインターネットよりすごい、もう見てられないよ。わたしは悲しい時にしか書かなかったから尚更辛かった。だからやっぱりここに書こうと思う。インターネットは物語で、気持ちが臭くなるからいい。


319日経ったら、なんとわたしの前にゆうきくんという男の子が現れて、びっくりすることに付き合うことにもなっていた。幸せになりたかったから、素直に嬉しい。嬉しいけど、これが幸せなのかよく分からない。ただ、わたしはここにきてようやく、好きな人の腕や身体によじ登りたいとか、浅黒くて棒みたいな腕を両手で握りたいとか、ほっぺたにキスしたいとか、そういう気持ちが分かった。でもそれがものすごく悲しい。できなくて悲しい。わたしはゆうきくんの隣にいると、何もかもが怖くなって、あなたに触られることも触ることも、全て全部まるごと嫌になってしまうのだ。ここにいて、汚い部屋のぐしゃぐしゃなベッドに寝ている時や、実習服を着てぼんやり病棟に立っている時、泣きたくなるほど会いたくなるのに、どうしてなんだろう、何がそんなに怖いのだろう。どうして逃げたくなるのだろう。ゆうきくんの隣にいると安心する、もっと強く手を握ってほしい、でもそれと同じくらい悲しくなる。この気持ちを分かってほしい。分かってほしくて日記を書きました。でも誰も分からないのかもしれない、それが辛くてしょうがない。