10月25日(金)曇りのち雨のち曇り

今日は高校の部活の先輩の誕生日で25日になった瞬間メールを送った。気持ち悪くて重たい重たいメールだったと思う。自分でもああ重たいな、これは重たいって笑ってしまったあと引いた。私はどうしたってこんなにも変われていない。

高校3年間、私は先輩が大好きでべったりだった。先輩が部活を卒業してからの半年、学校を卒業してからの半年、あれはどう考えても依存だった。先輩がいなくなってからぼっかりと空いた穴は想像以上に私を気持ち悪くした。当時やっていた個人ブログには先輩に対する病気みたいな内容を他の人には伝わらないように、でも先輩にはしっかり伝わるようにずらずら書いたりした。そのブログを見た後に必ず送ってくれる先輩の「ねこ、どうした?元気ないの?」というメールが欲しくてたまらなく嬉しかった。ネット上で私以外の、私と同い年の子と楽しそうにお喋りしているのを見つけると怖くて泣きながら電話したりした。私が先輩の一番の後輩じゃなきゃ嫌だって困らせたりしたな。

懐かしい。懐かしく思えてよかった。今の私はあの時に比べたら落ち着いたと思う。泣きながら電話することももうない。先輩に新しい後輩が出来ても、友達が出来ても、彼氏が出来ても、インターネットにどろどろな気持ちを吐き出したりしない。

それでも今日みたいな日には重い重い気持ち悪いメールを送ってしまう。先輩大好きだよ一生私の先輩でいて一生私を先輩の後輩でいさせて私のことをずっと大好きでいて──

ごめんね先輩、ごめんね私は何も変われていない。

 

朝起きたら先輩からメールの返信が来ていた。私が送った3分の1の内容。でも最後に書いてある言葉は、私が求めていたそれだった。