6月2日(月) 晴れ

三日坊主で終わった日記を読み返す。私は子どもの頃から何かを続けるのが本当に苦手だった。何か長続きした事はあっただろうか。思い付かない、無いということだろう。
好きな人ができた。10月の私、6月の私には好きな人ができているよ。ずっとずっと求めていた”好きな人”。予想してた通り、笑えるほど気持ち悪くなってしまった。何回LINEを開けば気が済むのだろう。すぐに既読を付けるのをやめたい。返信を送る間隔をいちいち考えるのは多分だいぶ気持ち悪い。次合う日を毎日毎日飽きもせず指折り数えている。可愛くなりたくてなれなくて情けなくて死にそう。一回目を覚ました方がいい、鏡を見ろよ。

先輩が好きな人に私が3年生の時に出した部誌を貸したらしい。感想を送ってきてくれた。「植物の気持ち」と「ぶらんこ」という詩が好きだったそうだけど、私はそのどちらも覚えていない。植物の気持ちは、確かそのあたりに映画のソラニンを観てその世界観から抜け出せないまま書いたものだったはずだ。あれは言わば映画のパクリでなんちゃって詩であって、そんな丁寧に好きになってもらう価値なんてない。ごめんなさい。

私は好きな人の小鳥であって、猫であって、犬であって、手を繋いで腕をすり寄せることのできる、そういう存在になれるだろうか。とりあえず今はハンドクリームを塗ることしができないけれど。